2021年、メジャーリーグで最も「アツい」日本人選手といえば、大谷翔平選手ではないでしょうか。
大谷選手は、2013年に北海道日本ハムファイターズに入団し、入団当初から、投手、打者の二刀流として試合に出場、活躍してきました。
その後、2018年にメジャーリーグのロサンゼルスエンジェルスに移籍しましたが、メジャーにわたってもなお二刀流として試合に出場し、成績を残しています。
大谷選手がプロ入りし、「二刀流として出場する」といった報道がされた当初は、解説の方などから「二刀流はうまくいかない」といったマイナスコメントが多くありました。
しかし、そういった意見に反して、大谷選手は二刀流として活躍、メジャーでも評価される選手となりました。
まさに「怪物」な大谷選手ですが、その成功の裏には「マンダラチャート」と呼ばれる図の存在があったことが分かりました。
今回、大谷選手の成功の秘訣である、マンダラチャートについてまとめてみました。
目次
大谷翔平のマンダラチャートを詳しく解説
大谷選手が二刀流として活躍することができた秘訣の一つに、「マンダラチャート」と呼ばれる図があります。
大谷選手の出身高校である、花巻東高校野球部の監督である佐々木洋氏は部員たちに、この図を書くよう指導しています。
佐々木監督は、「人生で成功する人材を育てる」指導をするよう意識している方です。
部員たちに、目標に対して何が必要なのかをイメージさせ、自主的に行動を促していました。
大谷選手も高校1年生、野球部入部当初にマンダラチャートを書いています。
そもそもマンダラチャートとは何なのか?
大谷選手も書いていたこのマンダラチャートとは、そもそもどのようなものなのでしょうか。
マンダラチャートとは、9×9の81マスの枠でできたフレームワークです。
仏教にある「マンダラ」模様と形が似ていることからこのような名前となっています。
マンダラチャートにはアイデア出しや目標設定、計画の立案など様々な活用方法があります。
大谷選手はこれを、「8球団からのドラフト1位指名」という目標を達成するために使用しました。
その目標を達成するためにはどうすればいいのか、ということを自分のできるレベルの行動にまで落とし込んでいます。
簡単にできる行動の積み重ねが大きな目標を叶える方法なんですね!
[/word_balloon]野球とは関係ない部屋の掃除やゴミ拾いが書かれているのは意外だね。
[/word_balloon]目標達成シートを仕事で使う方法
さて、このマンダラチャートですが、私たちが日常で使うためにはどうしたらいいのでしょうか。
マンダラチャートの作成方法は以下の通りです。
- 9×9のマス目を作成する。
- 真ん中のマス目に達成したい目標を記入する。
- 目標を達成するために必要な要素や課題を、真ん中のマス目の周りの8つのマス目に記入する。
- 3で記入した8つの事柄を達成するために必要な要素、課題をさらに8つずつ記入する。
1,9×9のマス目を作成する。
まず、9×9のマス目を作成します。
ここで、3×3の9マスで枠線を太くしたり、色使いを変えると後からマンダラチャートが見やすくなります。
紙にペンで線を引いたり、パソコンが使える方はエクセルを使って作成することができます。
また、手軽に作成してみたいと思う方は、インターネット上に無料でテンプレートがダウンロードできるサイトもあります。
他にも、スマートフォンのアプリもあるので、そういった無料のテンプレートやアプリをダウンロードして、始めてみるのも一つの方法です。
2,真ん中のマス目に達成したい目標を記入する
9×9のマス目の真ん中のマス目に自分が達成したい目標を記入します。
大谷選手の場合だと、「8球団からのドラフト1位指名」という大きな目標をマンダラチャートの真ん中に記入しています。
3,目標を達成するために必要な要素や課題を、真ん中のマス目の周りの8つのマス目に記入する
2.で真ん中のマス目に記入した目標を達成するために、どのようなことをしなければならないかを考えます。
目標達成のために必要な要素、課題を、真ん中のマス目の周りの8つのマス目に記入します。
大谷選手だと、 「8球団からのドラフト1位指名」 という目標を達成するために必要な要素として、
- 体づくり
- コントロール
- キレ
- スピード160km/s
- 変化球
- 運
- 人間性
- メンタル
の8つを定めています。
これら8つの要素を真ん中のマス目の周りに記入します。
4,3で記入した8つの事柄を達成するための行動を8つずつ記入する。
3.で記入した8つの要素、課題を、3×3に分割したマス目の真ん中のマス目に書き写します。
書き写した8つの要素、課題に関して、それぞれ達成するために、どのような行動をすればいいのかを、周りのマス目に記入します。
大谷選手を例としてみると、8球団からのドラフト1位指名という大目標を達成するための要素の一つとして、体づくりをあげています。
そこから体づくりという小目標を達成するために、体のケアや柔軟性、食事に関してなど、必要な行動を記入していました。
大きな目標を細かく分解して、普段から行えるレベルの行動にまで落とし込みます。
目標を達成するためには、日々の小さな努力の積み重ねが大切だと分かりますね。
目標達成シートの世間の活用事例をご紹介
大谷選手のほかに、世の中でマンダラチャートが活用されている場面はあるのでしょうか。
企業の研修
研修の取り組みとして、マンダラチャートを活用している企業もあります。
チームの全員が同じ目標を意識することが、チームの成長につながると考えられています。
達成したい目標に対して、チームメンバー全員でマンダラチャートを作成し、自分たちで課題を発見、これからの仕事の中でどのように解決するべきなのかを考えるといった取り組みをします。
チームメンバー全員で取り組むことで、全員の意見を取り入れることができます。
一人では気づかなかった発見や課題も見つけることができるうえ、チームのコミュニケーション向上にも効果があります。
また、自分たちで課題を見つけることで、自分たちで解決しよう、という自主性を育むことも期待され、チーム、個人の成長を促します。
製造現場での改善
製造現場でもマンダラチャートを利用している企業があります。
製品の製造工程における、問題個所、課題個所を発見することで、改善しなければならないことを見つけることができるからです。
この場合は、マンダラチャートの真ん中に製品名を記入し、その周りのマス目にその製品の製造工程を記入します。
その後、各製造工程ごとに気づいた問題点や課題点を記入していく、という方法です。
製造現場でのマンダラチャートの活用は、製品の製造工程に潜んでいる問題、課題をあぶりだすことができます。
最初、マス目が全部埋まらなかったとしても、マス目を埋めようという意識から、製造工程や機械、出来上がった製品を注意深く見るようになります。
そうすることで日々の少しの違和感に気づくことができ、新たな発見につながります。
大谷翔平のマンダラチャートに関する世間の声
大谷選手が書いていたマンダラチャートに関して、世間の人はどのように考えているのでしょうか。
世間の声としては、大谷選手の「8球団からのドラフト1位指名」という目標を常に意識し続けることの大切さがわかる、という意見が多い印象でした。
また、野球のことだけでなく、人間性であったり、運をつかみに行くにはどうしたらいいのか、といった普段の生活のことに関しても目標を立てていたことがすごい、という意見もありました。
まとめ
今回、メジャーリーグで大活躍中の大谷翔平選手の成功の秘訣の一つである、「マンダラチャート」についてまとめました。
- 大谷選手は高校時代にマンダラチャートを書き始めた。
- マンダラチャートはアイデア出し、目標達成など様々な活用方法がある。
- マンダラチャートの作成方法
- 企業の研修、製造現場においてもマンダラチャートが活用されている。
- 大谷選手のマンダラチャート活用に対しては、「目標を意識し続けたことがすごい」という意見が多かった。
大谷選手は高校時代からマンダラチャートを活用することで、2021年現在、最も注目を集めるプロ野球選手となることができました。
目標達成のためのフレームワークであるマンダラチャートは、だれでも作成することができ、企業などでも活用されています。
大谷選手の現在の成績に対しては、マンダラチャートを活用し、「目標を常に意識し続けて練習を続けてきた結果であり、その姿勢がすごい」という考えを持つ人が多くいました。
大谷選手の現在の素晴らしい成績の裏には、高校時代から目標を持ち続け、そのために小さなことからコツコツと積み上げてきた結果があることが分かりました。
また、野球のことだけでなく、普段の生活に関しても、成功者としてのマインドを持つよう心掛けていた大谷選手。
そういった人格者であることも、彼の人気の一つなのではないでしょうか。
みなさんも、大谷選手の成功の秘訣である「マンダラチャート」を書くことから、自分の目標を達成するための第一歩を踏み出してはいかがでしょうか。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。